外壁塗装を価格だけで決め手はいけない理由

やたらと安くても、やたらと高くても適正価格で選ぶのが正解です

 やっと手に入れた憧れのマイホーム、毎日、しっかり清掃して可能な限り、長持ちさせたいで新築の頃はともかく、築10年も前後になればいろいろとお手入れが必要となってきます。
 外壁もそろそろ何となく汚れて見えるようになってきたのではないでしょうか。美観の問題だけでなく、外壁には必ず塗装が必要になってきます。どんな外壁であっても年月とともに防水性能が落ちてきます。防水性能が落ちてくると、外壁材に雨水や夜露が染みるようになっていきます。

築10年でお住まいのお手入れを

防水機能維持のため塗装が必要

 水分の吸収と乾燥はそれだけで外壁材にダメージを与えますし、ましてや染み込んだ水分が凍った場合、凍害が発生します。
 ご存知の通り、水は氷になるとき体積が約10%程度、増加しますので周りのものを強引に押し退けます。硬いものが強引に押し退けられれば、それこそ破壊されてしまいます。こういった被害を防ぐために外壁塗装を行わなくてはならないのです。

最初に価格の仕組みを知りましょう

材料費+人件費

 外壁塗装の最もシンプルな価格体系をあらわと、「材料費+人件費」です。外壁の塗り替えをするにはそのための材料である塗料とそれを塗る人の人件費が必要です。材料費は塗料の種類やグレードによって変わります。現在のお住まいの外壁と言えば、モルタル、窯業系サイディング、金属サイディングが一般的ではないでしょうか。窯業系サイディング用の塗料と金属サイディング用の塗料の値段は異なりますし、工程によっても使われる塗料が違いますので値段が異なります。同じ面積を塗るにしても材料費は異なってくるのです。

ナノコンポジットの塗料

 人件費は職人さんがはたらいた日数です。お住まいの塗り替えの工期はおおよその目安として7~14日間程度と言われています(お住まいの広さや形状によって前後します)。

外壁を塗っている職人

材料費+人件費+諸経費

事務にかかる諸経費

 諸経費というとちょっと不透明な気もしますが、細かく見ていくと実にさまざまな部分でお金がかかっていることが分かります。外壁塗装店を開業しようと思ったら、事務所や倉庫が必要になりますよね。買うか、借りるかは別としてこのお家賃などが必要です。事務所や倉庫には光熱費もかかります。また、電話やファックス、PCなども必要です。さらに現場までいくには車が必要ですし、その燃料費も必要です。
 この諸経費、一人のお客様が負担するものではないものの、材料費と人件費に追加されることになります。

広告宣伝費、材料費、人件費、諸経費

テレビCM、新聞折り込み、雑誌広告

  貴方がお見積もりや塗り替え工事を依頼しようとしている業者さんはどうやって見つけたのでしょうか。「折り込み広告で見つけた」、「新聞広告で見つけた」、「ポスティングされる地域紙に掲載されていた」、これら全てに広告・宣伝費がかかっています。この紙媒体に宣伝広告費、配布量にも寄りますが、結構な金額になることがあります。リフォーム会社によってはラジオCMや地方局でテレビCMをしているところもあります。こちらは認知度が信頼度にも繋がるため、繰り返し流されることが多いのです。
 流された分だけ、費用がかかることになり、価格を大きく押し上げる要素になりえます。タウンページなどの電話帳で見つけたという方もいらっしゃるでしょう。基本的に電話帳への掲載は無料ですが、こちらにも広告枠というものがあり、そこへの掲載は優良です。

1990年代中盤からのインターネット、2007年からのスマートの普及によって現在、外壁塗装業者を探す場合、ネット検索も一般的となっています。ネットの場合、365日24時間アクセスできるなど利便性が高く、自社のWebサイトを制作してお客様を集めるという業者も多くなりました。そういった業者が多くなった大きな理由として他のメディアに較べてコストが圧倒的に安いことがあげられます。

インターネットの普及

各検索エンジンでの広告費

 2016年現在では年間数千円で自社ドメインでホームページを維持・管理でき、365日24時間アクセス可能なのです。
 グーグルやヤフーの検索エンジンに検索キーワードに応じた広告を掲載することも可能ですが、こちらはそれなりの料金がかかります。

中間マージン+広告宣伝費+材料費+人件費+諸経費

下請け構造が中間マージンを生み出す

塗装やさんからハウスメーカーからお客様への3段階での請求

 例えば、お住まいを建てるとします。現在、お住まいを建てるとしたら、ハウスメーカーでも建てられますし、街中の工務店でも建てられますが、実際に工事をするのは大工さんやその他の職人さんです。
 外壁塗装にも同じことが言えます。お住まいを建てたハウスメーカーでも引き受けてくれますし、街中の工務店でも引き受けてくれますが、実際に塗り替えをするのは塗装やさんです。何が言いたいのかいいますと、こういった下請け構造が中間マージンを生み出しているということです。  ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合、自分のところのマージン(手数料)を上乗せした金額が金となります。その仕事を請けた工務店もまた自分のところの手数料を引いて、塗装やさんに丸投げします。

 実は価格の中でこの中間マージンが占める部分がかなり大きいのです。ハウスメーカーはかなりの広告・宣伝費を使っています。世間に対してそれだけに認知度も高く、このことによってお客さんを集められているという側面もあるわけです。
 従って、この広告・宣伝費の分のマージンを取るのはある程度、仕方がないのです。ハウスメーカーほどではありませんが、工務店も広告・宣伝費をかけています。その分をやはり中間マージンなどで埋めているのです。

塗装工事の価格の割合の多くは、広告宣伝費と中間マージンの費用

なぜ価格の高い外壁塗装はダメなのか

外壁塗装工事費用の中間マージンの仕組み

この理由は前述の通り、価格が高くてもその分が中間マージンであることがほとんどだからです。価格が高くても腕の良い職人さんを手配してくれるわけではありません。ハウスメーカーや工務店の取り分となって無駄に消えるだけです。
ただ、ハウスメーカーや工務店もこれまでの実績があって現在の信頼を得ているわけですから、工事内容も保証もしっかりしているはずです。そういう意味では安心できるでしょう。

なぜ価格の安い外壁塗装はダメなのか

 これには主に2つの理由があります。
 まず、あってはならないことですが、外壁塗装は手抜き工事をしようと思えばいくらでもできるということです。次に業者の知識不足によって必要な工程が省かれるからです。

1

前回の工事で余った期限切れの塗料を使う

職人が外壁塗装をしている様子

塗料の状態

塗料によっては使用期限があるものがあります。それを過ぎた場合は廃棄するのが当然なのですが、塗れないわけではありませんし、仕上がりが大きく変わるわけでもありません。塗った直後は分からないのです。
 手抜きが横行する理由です。同様に前回余った下塗り塗料と新しく発注した違うグレードやメーカー塗料を使うというものがあります。一見、無駄遣いのないエコなようにも見えますが、メーカーが推奨してない塗料同士を組み合わせると何が起こると分かりません。問題が起きなくても劣化のスピードが違うなんてことも起こりえます。

2

塗料を規定回数塗らない

■ 通常の塗装工程

下塗り→中塗り→上塗り

 外壁塗装は下塗り1回、仕上げ用塗料で中塗り1回、上塗り1回の計3回塗りが基本です。仕上げ用塗料で塗り回数を1回分省いても、仕上げに差は出ませんし、見た目も変わりません。工程も減らせるので材料費だけでなく、人件費もカットできます。
 仕上げ用塗料が1回しか塗られなかったか、2回塗られたかが分かるのは恐らく数年経ってからでしょう。

3

塗料を規定以上に希釈する

塗料を希釈する様子

塗料の様子

 規定回数が塗られていても、規定以上に塗料が薄められていたら、どうでしょうか。本来の性能は発揮できませんし、耐用年数も短くなってしまうでしょう。こちらも塗った直後に判別することはほぼ不可能です。

業者の知識不足の結果
手抜きとなってしまう例

1

正しい塗料の知識を知らないので
工程を省いてしまった

正しい施工

誤った施工

 外壁塗装ではなく、屋根塗装でよく見られる例です。現在、スレート(コロニアル・カラーベスト)屋根はタスペーサーを使って縁切りをするのが標準仕様です。この縁切りの目的は雨水の通り道を作ることで、これをやらないと雨漏りに繋がります。このタスペーサー、発売されてからかなりの時間が経つものの、まだ知らない塗装やさんがいるようです。「数年前、屋根塗装をしてから雨漏りするようになった」という方のお住まいを訪ねると縁切りされていないことがほとんどなのです。このようなケースで同時に外壁塗装されている場合、それも手抜きなんじゃないかと点検してみると、非常に丁寧な施行をされていることがあります。

 おそらく、この業者は外壁を塗る知識はあっても、屋根を塗る知識はないのではないでしょうか。これまでの経験してきた仕事のほとんどは外壁塗装で、屋根塗装したことはなかったとしか思えません。この場合、タスペーサーの材料費と縁切りの工程分の人件費がお安くなります。

2

正しい塗装の仕方を知らないので
工程を省いてしまった

フッ素塗料

シリコン塗料

 現在の塗料はそれこそ化学の塊です。中学程度の理科の知識では理解できませんし、最先端の塗料となると、高度な専門的知識を要求されます。
 塗料の化学的な相性もあり、これまでの塗膜の上に新しい塗料を重ね塗りすると化学変化を起こして塗膜がひび割れてしまったり、剥がれてしまうことがあります。こういったことが起こる可能性がある場合、それを防ぐ塗料を塗ってから、その上に重ね塗りするという工程が必要になります。
 知識不足からか化学変化を抑える塗料を塗る工程が省かれてしまうこともあります。「職人さんも皆、いい人で価格も安くてホントに良心的」といった評判のある業者でもこのようなことは起こりえます。塗ることに対してはとても丁寧で、仕事もしっかりしているのですが、扱ったことがない・または少ない塗料ではこのようなことを起こしてしまう可能性があるのです。塗料についてしっかりとした知識を持っているかはホームページを見ればある程度、判断できます。塗り替えを成功させたい方はこのようなサイト(http://外壁塗装横浜.net/)を見て研究してみるのもよいでしょう。

わざとではない分、知識不足による手抜きはマシなような気もしますが、こちらもあってはならないことです。知らないことでお客様に迷惑をかけてしまうのは罪ではないでしょうか。

怒っている男性

適正な価格を知ることは外壁塗装を
成功させるポイントのひとつです

擁壁を塗っている職人

現在、ネットで検索すれば外壁塗装の平均的な価格を知ることができます。また、ホームページを持っていたり、ブログをやっているところではその内容によってどんな知識を持っているかおおよそ知ることもできるでしょう。求人サイトなどを見れば、塗装職人さんがどの程度のお給料で働いているかを知ることもできるので、人件費なども目安がつくはずです。塗料やその他の材料費も知ることができます。
 工程や工期についても分かります。ある程度ではありますが、適正な価格を知ることは可能なのです。  外壁塗装をご検討中なら、適正価格を知った上で業者を選びましょう。

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